
注文書ファクタリングとは?建設業が着工前に資金化する方法
受注段階の注文書をもとに資金化できる注文書ファクタリングの仕組みを解説。着工前の材料費・外注費の先行支出に対応する、建設業ならではの活用法を紹介します。
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与謝君惠
代表取締役
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注文書ファクタリングは、受注段階の注文書をもとに資金化できる手法で、着工前の資金需要に対応できるのが特徴です。建設業では、受注が決まっても代金の入金はずっと先、という中で材料費や外注費を先に支払う場面が多く、その間の資金をどう繋ぐかが課題になります。本記事では、通常の売掛金ファクタリングとの違いや、建設業での活用場面、利用時の注意点を解説します。
注文書ファクタリングとは
注文書ファクタリングは、さまざまなファクタリングの中でも、資金化できるタイミングが早い点に特徴があります。まずは通常の売掛金ファクタリングとの違いを押さえましょう。
売掛金ファクタリングとの違い
通常の売掛金ファクタリングが、工事が完了して請求権(売掛金)が発生した後のものを譲渡して現金化するのに対し、注文書ファクタリングは、受注時の注文書(発注書)をもとに資金化します。まだ工事が始まっていない段階でも資金化できるため、より早いタイミングで手元に資金を用意できるのが大きな違いです。
着工前に資金化できる仕組み
受注した工事の注文書をファクタリング会社が評価し、将来入ってくる代金を見込んで先に資金を提供する、というのが基本的な仕組みです。これにより、着工に必要な材料費や外注費を、施主からの入金を待たずに確保できます。ただし、未着工の案件を扱うため、売掛金ファクタリングよりもファクタリング会社にとってのリスクが高く、その分手数料は高めになりやすい傾向があります。
建設業での活用場面
注文書ファクタリングの価値が生きるのは、「入金より先に出金がある」建設業の資金需要にだんぴしゃりだからです。代表的な使いどころを紹介します。
着工前の材料費・外注費の先行支出
最も典型的なのが、着工前に発生する材料の調達費や下請けへの手付金など、先行する支出への充当です。施主からの入金は工事が進んでからだが、注文書ファクタリングを使えばその入金を待たずに着工資金を確保できます。
複数案件が重なる成長局面
受注が伸びて複数の現場が同時に動くと、その分だけ立替資金も膨らみ、「忙しいのに資金が足りない」状態に陥りがちです。新たな受注の注文書を資金化して着工資金に充てれば、受注拡大に伴う資金不足を埋められます。
融資が間に合わない・使えないとき
着工までに時間がなく融資の審査を待てない場合や、既存の借入があり追加の融資が受けにくい場合でも、注文書ファクタリングなら受注を根拠に資金化できる可能性があります。借入ではないため負債にならず、貸借対照表を重くしない点も、融資との違いとして活かせます。
利用時の注意点
便利な一方で、注文書ファクタリングには特有のリスクもあります。利用前に確認したい点を整理します。
手数料が高くなりやすい
未着工の段階で資金化するため、工事が予定どおり進まないリスクをファクタリング会社が負うことになり、手数料は売掛金ファクタリングよりも高くなりがちです。スピードを優先して高い手数料を繰り返すと、手元に残る金額が目減りしていくため、コストに見合う効果があるかを見極めることが大切です。
対応できる会社が限られる
注文書ファクタリングは、売掛金ファクタリングに比べて取り扱う会社が限られます。そのため、出来高や長い工期といった建設業特有の事情に理解があり、注文書ファクタリングの実績がある会社を選ぶことが重要です。
取引先・契約条件を確認する
2社間か3社間か、償還請求権(代金が回収できなかった場合の買い戻し義務)の有無など、契約条件は事前に確認しましょう。また、取引先の承諾が必要な形態の場合は、取引先との関係への影響も考慮する必要があります。手数料の内訳や追加費用の有無が明示されているかも、悪質な業者を避ける上でのポイントです。
まとめ
注文書ファクタリングは、受注時の注文書をもとに着工前に資金化できる手法で、材料費や外注費の先行支出を控える建設業にとって相性のよい資金調達手段です。売掛金ファクタリングよりも早いタイミングで資金化できる一方、手数料は高くなりやすく、対応できる会社も限られます。手数料や契約条件を確かめ、コストに見合う効果があるかを見極めたうえで、着工前の資金需要という場面に絞って活用するのが豢明です。
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