Tfasの使い方完全ガイド|基本操作・料金体系・Rebro/Revitとの違いを実務目線で
CAD/BIMナレッジ導入

Tfasとは?できること・料金の確認方法とRebro・Revitとの違い

Tfasの機能と選び方を、現行のTfas 15・15 Eを基に解説。図面作成から3D確認までの流れ、料金見積で揃える契約条件、Rebro・Revit・Linxとの比較、データ受け渡しの確認項目を具体的に整理します。

長

長谷川一夫

機械設備設計部

公開日
更新日

Tfas(ティーファス)は、ダイテックが提供する建築設備専用CADです。空調・衛生・電気の図面作成に加え、設備を3Dで確認し、干渉検査や数量拾いに利用できます。導入時は、担当工種、提出するデータ、契約条件を先に揃えると比較しやすくなります。

本記事は2026年10月8日時点の公式情報に基づき、できることと選定時の確認項目を整理します。操作の流れは導入検討用で、特定の環境で操作を検証した手順書ではありません。

Tfasでできることと、現行版の位置づけ

2026年4月27日に提供が始まった現行版は、統合設備の「CADWe'll Tfas 15」と電気設備の「CADWe'll Tfas 15 E」です。担当工種に合う製品を確認してください。ダイテックの発表では、作図・編集、部品の拡充、Box連携などの更新が案内されています。

利用場面

Tfasで行う作業の例

導入前に確かめること

設備図面の作成

機器・部材を配置し、配管・ダクト・配線を作図

自社の図面表現、記号、出図ルールに対応できるか

収まりの検討

高さを設定し、3D表示や干渉検査で位置関係を確認

建築・構造データを同じ位置に重ねられるか

数量の把握

図面にある部材を条件別に拾い出す

対象部材、集計範囲、余長などの算定条件が合うか

他社との受け渡し

IFCやRevitとのデータ連携を使う

相手側の製品・版、必要な属性、編集用途に対応するか

空調・衛生ではルート作図や勾配設定、電気では器具・配線を扱う機能があります。数量拾いも、モデルに含まれていない範囲まで補うものではありません。対象をどこまで作図し、どの条件で集計するかを合わせて決めます。空調・衛生機能、数量拾い機能

初めて使うときに押さえる作業の流れ

まずは一つの部屋や短い設備ルートを題材にして、図面作成から確認までを通してみます。メニュー名や設定場所は、導入する版のマニュアルに合わせてください。

  1. 図面の条件を揃える。 建築図を受け取り、縮尺、単位、階、基準となる高さ、図面の版を確認します。
  2. 工種と部材を選ぶ。 配置する機器・器具、配管やダクトの種類・サイズを決めます。似た外観でも用途が違う部材を混ぜないようにします。
  3. 経路と高さを設定する。 平面上の経路だけでなく、立上り・下りや接続先の高さも確認します。
  4. 3Dと断面で収まりを見る。 梁や他設備との接触に加え、保温、施工、点検のための余裕を確認します。
  5. 出図と受け渡しを試す。 傍記・寸法・印刷結果、数量表、相手側での読込みを確認します。

平面で線がつながっていても、高さや接続が意図どおりとは限りません。作図直後に3Dへ切り替えて確認する工程を入れると、後でまとめて高さを直す作業を減らす助けになります。機能の動きは公式動画で確認できます。

Tfasの料金は、同じ契約条件で比較する

Tfasの費用を「本体価格」だけで決めると、契約期間や保守の違いを見落とします。公式にはネットワークライセンス版の提供や、5年契約レンタルの約款が公開されています。すべての見積が同じ方式とは限らないため、選ぶ契約の内容を確認します。ネットワークライセンス版、5年契約レンタル約款

見積で揃える項目

確認する内容

製品・版

TfasかTfas Eか、利用するバージョン

ライセンス方式・人数

利用場所、同時利用数、社外や現場での利用条件

契約期間

月額だけでなく総支払額、更新・終了時の扱い

初期費用等

初期費用、保証金・前払金の有無と返還条件

保守・更新

問い合わせ、最新版利用、部品提供の範囲

付帯費用

講習、PC、社内部品整備、データ移行の費用

特に5年契約レンタルの公開約款では、中途解約は原則できないとされています。短期間だけ使う予定なら、契約期間と解約条件を先に販売窓口へ伝えましょう。本記事では条件の分からない「数十万円」といった価格相場を置かず、自社の利用人数・期間・必要機能を指定した見積で比較する方法を勧めます。

Rebro・Revit・Linxとの違いをどう比べるか

「施工図なら必ずTfas」「大規模なら必ずRevit」のように用途を固定せず、実際に提出する図面とモデルを基準に選びます。

製品

公式に案内される対象・特徴

比較時に試すこと

Tfas

建築設備専用CAD。設備図面と3Dによる確認

既存図面・部品を使った修正、出図、データ受け渡し

Rebro

建築設備専用CAD。設備モデリング、BIMデータ連携など

自社の部材・集計・加工用途と、相手側への連携

Revit

建築・構造・設備の設計、モデリング、図書作成

案件のモデル構成、設備ファミリ、共同作業の条件

Linx

ダイテックの設備BIM。ワンモデルでの運用を案内

Tfas資産の利用範囲と、チーム全体でのモデル運用

出典:Tfas、Rebro、Revitの設備機能、Linx。

Linx公式には「Tfas後継」という位置づけがありますが、Tfas 15も提供されています。自動的にLinxへの切替が必要と考えず、保有データと今後の運用を比較してください。CADとBIMを併用する範囲は、設備設計の導入判断でも整理しています。

データ連携は小さな範囲で先に試す

Tfas公式はIFC入出力と、ダイテックリンクによるRevitデータ入出力を案内しています。ただし「読み込める」と「元と同じように編集できる」は別の確認事項です。

受け渡す前に、製品・版、座標と単位、対象階、必要な属性、閲覧用か編集用かを合意します。機器と配管・ダクトを含む小範囲で交換し、位置、名称、寸法、属性の抜けを確認したうえで全体へ広げます。IFCファイルの開き方と変換時の注意点も参考になります。

Tfasを使えば干渉はすべて解消できますか?

検査で見つかった接触は、調整が必要な候補です。検査対象外のモデル、保守空間、施工順序なども別に確認し、修正案を関係者で決めます。

初めて選ぶときは何を優先しますか?

取引先が求める成果物を一つ決め、作成・修正・受け渡しまで試すことを優先します。操作の慣れだけでなく、教育や保守を含む費用と、社内で継続して使える体制まで確認して選びましょう。